健康のために食品を選ぶというのは、いまや珍しいことではありません。スーパーやコンビニで販売されている健康食品も、体質改善や健康づくりのためによく活用されています。
健康食品とは、他の食品と区別されている一部の食品の、ごく一般的な呼び名といえます。「保健機能食品」とは健康食品の一種で、国が定めた基準を満たし、厚生労働省からの認可を得ている商品を指します。1986年に日本健康食品協会が定めた健康補助食品のマークがついた健康食品もありますがこれは旧厚生省の指導によるものでした。この頃は、偶然手に持った健康食品に保健機能食品マークがついていたり、健康補助食品のマークがついていることもありました。
摂取することを前提とした物の販売には、薬事法と食品衛生法によって薬か食品かのどちらかと見なされます。健康食品も、その例外ではありません。健康食品は食品でしょうか、それとも薬なのでしょうか。法律上、健康食品は食品として扱われています。医薬品とは異なるものとして扱われている以上、健康食品では治療効果などが明記できません。ただし、「健康食品の摂取量及び摂取方法等についての表示の指針」が健康食品を扱う法律で決められています。
すでに私たちの食生活の一部として定着しつつあるのが健康食品の利用です。とても人気のある商品が、美肌効果のある栄養成分が配合されているジュースなどです。骨を丈夫にする栄養成分がビスケットに配合されていることもよくあるようで、健康食品には特に意識せず利用しているものも数多くあります。
何も考えずに健康食品を利用していると、体に悪影響を及ぼす場合もあるようです。広告が真実だけを伝えているとは限りませんので、健康食品の広告にはさまざまなものがありますが鵜呑みにはできません。
健康食品を利用する際には、過度の期待を抱かせるような表現に対しては、少し疑ってみることも大切です。安易に言葉だけを鵜呑みにはしないように、病気の治療効果が高いといった表現があったとしても注意しましょう。
実際は効果のある健康食品だったとしても、利用方法を間違えただけで効果が減ったり、体によくないものになってしまうこともあるでしょう。
一般に販売されている健康食品は、法律で規制されているので、指定された通りに利用すれば、まず危険はありません。法律は一人一人の体質や飲み合わせまでは考慮してはいないので、体調などによっては、健康に影響が出ることも考えられます。
薬剤師や担当医に相談してみることも、薬を飲んでいる人や治療を受けている人が健康食品を使う場合には大切でしょう。医薬品の効果に影響がある場合もありますし、肝機能や免疫機能が低下している時は、健康食品の利用が体に負荷をかけてしまうこともあるので注意が必要です。
健康を考えるJD
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